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『魔王』(まおう、''Der Erlkönig'')は、ゲーテの詩。超自然的な存在である魔王(本稿の伝承の節も参照のこと)によって襲われた子供の死を描写している。この詩はゲーテによって1782年のジングシュピール『漁師の娘』(''Die Fischerin'')の一部として作詞された。 この詩は多くの作曲家によって歌曲の詞として用いられた。中でも最も有名なのがシューベルトによるD328, Op.1である。これはシューベルトの生前において彼の最も有名な歌曲であった。他にもカール・レーヴェによって同時期に作曲されたものなどが知られる。 == 概要 == ヘルダーが訳したデンマークの民間のバラード「エルルケーニヒの娘」をもとにゲーテが自由に作り直したもの〔『ゲーテ全集』第1巻、人文書院、376p〕。 ゲーテの詩は、小さな少年が父親によって馬に乗りながら家へ連れ帰られる途中の場面から始まる。「Hof」は「庭」や「場所」などを意味する一般的な言葉であるため、最終的に連れ帰られた場所は明確ではない。この場合は中庭または農場の庭の可能性がある(ただし字義通りの「農場の庭」を意味する言葉は「der Bauernhof」になる)。父親の社会的地位も曖昧だが、どのような父親であれ息子や娘の具合が悪くなって苦しめば同じように感じるであろうことを考えれば、それは大きな問題ではない。 当初この詩は、子供が漠然とした病名不明の病気で危篤状態にあり、死神の妄想を見ているだけではないかという印象を与える。その後、詩はより奇怪な展開を見せ、子供の死によって幕を閉じる。 一説によれば、ゲーテが友人宅を訪れた際、夜遅くに暗い人影が何かを抱え、馬に乗って急いで門を通っていくのを見たという。翌日ゲーテと友人は、農夫が病気の息子を医者のところへ連れて行ったのだと教えられた。この出来事と後述の伝承とが詩の主な着想になったという話である。 なお、上記のジングシュピールでは、冒頭において漁に出た花婿と父の帰りを待つ娘ドルトヒェン(Dortchen)が網の修繕をしながら口ずさむ形でこの詩は登場する。初演に当たっては、この娘役の歌手コローナ・シュレーター(Corona Schröter)が自身で詩に作曲したが、その音楽は簡素で民謡調の長調の曲である。実際、ゲーテが好んだカール・フリードリヒ・ツェルターやヨハン・フリードリヒ・ライヒャルトもシュレーター同様に民謡調の音楽をこの詩に付けている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「魔王 (ゲーテ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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